334-C地区 2R-4Z
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第781回例会 334-C地区2R4Z5LC合同アクティビティ

第781回例会は334-C地区2R4Z5LC合同アクティビティ
「防災講演会」として行われました。

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今年度ZCを輩出している
静岡リバティライオンズクラブのセッティングで
10月16日16:30より
しずぎんホール「ユーフォニア」で開催されました。

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司会は静岡リバティLCの福地Lです。

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岡田ZCより「陸前高田市の戸羽太市長をお招きして
防災講演会を開くことになりました。
私も先方へ出向き市長とお話しをさせて頂きました。
誰もが自然災害に会う可能性があるということを確認して、
災害に備えてください。」
と開会の挨拶がありました。

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続いて戸羽市長の講演がありました。
「被災後7年7か月、被災地の市長として多くの方々に
お話しするのが役目であり責任であると考え出向かせて頂きました。
被災地前には23、300人の人口も19、750人になってしまいました。
家を流され夫を失い子育て中の女性が実家に戻ってしまった方もいます。
仮設住宅にはまだ700名以上の方がくらしています。
平成33年3月には土地の引き渡しが出来ると予定です。
被災の反省として情報の取り方に問題があったように思う、
30分後と捉えていたのに15分で津波が来てしまった。

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陸前高田市は他の市より自主防災組織はしっかりしているし
日頃の訓練もしているつもりだったのに充分機能しなかった。
日本は災害リスク国170か国中4位です。
起こりっこないと思っていることが起きる。これが災害です。
自分達のいる所が海になってしまうのです。
何か起こったときに行政は皆さんを助けることはできません。
自分の命は自分で守るという気持ちを常に持ってください。
家族と災害が起こった時のマニュアルを作っておいてください。
豆知識の積み重ねです。

若し会場に公務員の方がいらしたらお願いしたい。
公務員として最低限の仕事を決めておき、
あとは自分たちの家族の心配をして下さい。
自然災害を抑え込むことができる人はいません。
皆さんには私達と同じ目にあってほしくない。
そのことを伝えに来ました。

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続いて常葉大学の井野盛夫さんとの対談がありました。

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「静岡に東海地震が起こるといわれて40年が経ちました。
昭和53年から始めた防災訓練の参加者が
300万人から40万人に減ってしまい、
県民の関心がだんだん薄くなってきています。
具体的に私達はどういう心構えをしたらいいのでしょうか?」

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「避難所の運営まで防災訓練で行う。
一般に3日分の食料と水の備蓄と言われているが
6日分まで増やすのも大切ではないか。
復旧作業では、国、県、市とのギャップも感じた。
災害が起きると市長がトップになり陣頭指揮を取ることになっている。
正直市長になりたてで何をして良いのか分らず前の晩に
自衛隊の隊長さんに聞いて参考にしていた。
自衛隊の方にもっと権限を委譲しても良いのではないか。

又、市の職員が区画整理で地主の印を貰うのに
疎開先の長崎まで出向いた例もあった。
国に話しても聞き入れてもらえず、何とかならないものかと思った。
仮に被災しても出来る限り後悔をしない備えが大切だと思う。」

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最後に下地Lの閉会の挨拶でお開きです。

戸羽市長が市長に就任したのは2011年2月13日、
東日本大震災は3月11日なので
就任後一か月も経たないうちに災害に遭遇したことになります。
行方不明の奥さんの捜索は二の次にして気丈に市長として陣頭指揮をとり
災害復旧に取り組んだことは美談として伝えられています。
講演の中で奥さんを亡くした無念さがひしひしと感じられました。
とても勉強になった講演会でした。

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その後けやきLCは会場を移し食事会です。
8:00過ぎの飲食は身体に良くないことは充分分っています。
料理が並ぶとついつい手が出てしまう意志の弱さ。
「後悔をしない備え」ということをさっき聞いたばかりなのに。
家まで歩いて帰ればカロリーを消耗するはずだ。
プラス思考で思いっきり食べてしまいました。

写真・記事:広報委員長 斎藤攻